デジタル大辞泉 「旧り難し」の意味・読み・例文・類語 ふり‐がた・し【▽旧り▽難し】 [形ク]1 気持ちなどが昔と変わらない。「御好き心の―・きぞ、あたら御瑕きずなめる」〈源・朝顔〉2 いつまでも魅力がある。「―・くあはれと見つつ」〈かげろふ・中〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「旧り難し」の意味・読み・例文・類語 ふり‐がた・し【旧難】 〘 形容詞ク活用 〙① 年をとっても老人くさくない。若い。昔通りである。[初出の実例]「あさましうふりがたくも今めくかな」(出典:源氏物語(1001‐14頃)葵)② いつまでも魅力があって捨てがたい。いつまでも飽きずに心がひかれるさまである。[初出の実例]「ふりがたくあはれと見つつ、ゆきすぎて、山口にいたりかかれば」(出典:蜻蛉日記(974頃)中)③ 印象がいつまでも古びず、忘れがたいさまである。[初出の実例]「ひまもなくしぐれ心ちはふりがたくおぼゆる物はむかし成けり」(出典:和泉式部集(11C中)下) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例