み‐りょく【魅力】
※秘密(1911)〈
谷崎潤一郎〉「如何にも生き生きとした
妖女の魅力に気圧されて」
[語誌](1)「魅━」の語構成である「人の心を引きつける」という意味の「魅力」「
魅了」「
魅惑」といった語は、いずれも日本で作られた語である。
(2)このような「魅━」という和製漢語が作成された
背景には、明治時代後半から
大正時代にかけて、「あるものの力に引きつけられて、そのとりこになる」という意味の「見入る」を「魅入る」と表記するようになったこと、「魅する」という漢語サ変動詞が江戸時代に定着していたことが考えられる。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報