旧東ドイツ秘密警察文書(読み)きゅうひがしドイツひみつけいさつぶんしょ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「旧東ドイツ秘密警察文書」の意味・わかりやすい解説

旧東ドイツ秘密警察文書
きゅうひがしドイツひみつけいさつぶんしょ

旧東ドイツ国家保安省 (シュタージ) が,東ドイツ統治下の 41年間に集めた 600万件にのぼる膨大な東西両ドイツ市民に関する個人データ。密告者や監視対象の分類カードと個人記録などからなる。現在は国立の管理機関がベルリンで管理,個人的閲覧も 1992年1月から可能となった。シュタージに協力した過去が明らかになり,公職を追われる政治家・議員各界エリートが続出したほか,文書が示す密告社会の実態や連邦議会設置の委員会による文書の調査はドイツ社会に大きな波紋を起した。

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