旧檜山爾志郡役所庁舎(読み)きゆうひやまにしぐんやくしよちようしや

日本歴史地名大系 「旧檜山爾志郡役所庁舎」の解説

旧檜山爾志郡役所庁舎
きゆうひやまにしぐんやくしよちようしや

[現在地名]檜山郡江差町字中歌町

明治二〇年(一八八七)に建てられた郡役所庁舎。明治一一年七月の郡区町村編制法制定を受け、北海道では翌年七月に九〇郡区八二六町村に編成され、同一三年一月檜山郡と爾志郡を管轄する郡役所として、中歌なかうた町の通りに面した旧町会所に檜山爾志郡役所が置かれた。同二〇年に檜山番所跡の現在地に新築移転した。建物は二階建の主屋一棟と付属の平屋一棟からなる。主屋は木造寄棟の桟瓦葺で、壁は杉の下見板張、床はヒバが張られている。特徴的なのは室内の壁に一三種類の布クロスが張られていたことで、ペイズリーや小紋のほかに桃太郎などの図案がみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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