国指定史跡ガイド 「旧白金御料地」の解説
きゅうしろがねごりょうち【旧白金御料地】
東京都港区白金台・品川区上大崎にある御料地跡で、現在の国立科学博物館付属自然教育園。室町時代の白金長者の館跡と伝えられ、江戸時代には松平讃岐守の下屋敷だった。明治時代には陸海軍の火薬庫として使用され、大正時代に白金御料地となり、1949年(昭和24)に「旧白金御料地」として天然記念物および国の史跡に指定された。1962年(昭和37)からは、国立科学博物館付属自然教育園となり一般公開されている。園内は旧武蔵野植物群落の一部を示す約200種余の植物やタヌキなどの動物、オシドリやカモが生息するばかりでなく昆虫類の種類も多く、域内には谷状に入込む低湿地に臨んだ台地上に館の遺構が残る。JR山手線ほか目黒駅から徒歩約10分。