下屋敷(読み)しもやしき

精選版 日本国語大辞典「下屋敷」の解説

しも‐やしき【下屋敷】

〘名〙 控えの屋敷。別邸。江戸時代には、大名や豪商の主人常住の上屋敷(かみやしき)に対していった。下館(しもやかた・したやかた)。したやしき。
※虎寛本狂言・花盗人(室町末‐近世初)「某此山影に下屋舗を持て御座るが」

した‐やしき【下屋敷】

浮世草子・本朝桜陰比事(1689)五「ある時奥さまの供乗物にておした屋敷行て」

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日本大百科全書(ニッポニカ)「下屋敷」の解説

下屋敷
しもやしき

大名屋敷の一つ。本邸である上(かみ)屋敷に対し、別荘として用いられた。江戸近郊(四谷(よつや)、駒込(こまごめ)、下谷(したや)、本所(ほんじょ)など)に多く与えられた。

[編集部]

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世界大百科事典内の下屋敷の言及

【大名屋敷】より

…当初は外様大名の妻子在府にはじまり幕府も屋敷地を適宜賜与していたが,1635年(寛永12)参勤交代制の確立以来,諸大名の江戸藩邸の設置が一般化し計画的な配置が行われるようになった。とくに明暦の大火(1657)後,屋敷を上・中・下に分け,上屋敷は原則として西丸下,丸の内,外桜田,愛宕下に,中屋敷は江戸城外郭の内縁に沿う範囲に,下屋敷は近郊に与えられた。これら幕府からの拝領屋敷のほかに,百姓地を買収した抱屋敷のある場合もあった。…

【武家屋敷】より

…江戸では大名と旗本,御家人に給地され,陪臣には与えられなかった。また用途によって拝領居屋敷,中屋敷,下屋敷,抱屋敷といった類別もされた。拝領居屋敷は幕府から公給される屋敷で,上屋敷ともよばれる。…

※「下屋敷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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