低湿地(読み)ていしつち

日本大百科全書(ニッポニカ)「低湿地」の解説

低湿地
ていしつち

沖積平野などの低い所にあるじめじめした土地で、水はけが悪く、つねに湛水(たんすい)しているか、洪水時に湛水しやすい。湛水面積の広いものは沼沢とよぶが、厳密な区別はない。自然堤防の背後に生ずる後背湿地のほか、湖沼の進化の過程で、湖水が干上がったり、周囲からの堆積(たいせき)物の流入や植生の侵入によって埋め立てられて生ずる。沿岸洲や海岸砂丘の発達によって潟湖(せきこ)が埋め立てられた場合に生ずるものは潮汐湿地(ちょうせきしっち)という。塩分の多少によって塩性沼沢と汽水沼沢に分け、汽水沼沢は泥炭地となっていることが多い。植生に覆われた湿地を湿原とよぶこともある。平地や沼沢地に発達する低層湿原と、山地に発達する高層湿原とがある。

[髙山茂美]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

半夏生

半夏ともいう。七十二候の一つで,本来は夏至後 10日目から小暑の前日までをいったが,現行暦では太陽の黄経が 100°に達する日 (7月1日か2日) を半夏生とし,雑節の一つとして記載している。この頃半...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android