旨し(読み)ウマシ

デジタル大辞泉 「旨し」の意味・読み・例文・類語

うま・し【旨し/甘し/美し】

[形シク]満ち足りていて美しい、すばらしいと賛美する気持ちを表す。よい。すばらしい。
「なんでふ心地すれば、かく物を思ひたるさまにて月を見給ふぞ、―・しき世に」〈竹取
[形ク]うまい」の文語形
[補説]シク活用用例はごく少ないが、「うましくに」「うましもの」など、終止形(シク活用では語幹の働きもする)に体言の直接ついた例もあるところから、上代にもシク活用の存在したことが知られる。ク活用が対象の状態を表現しているのに対し、シク活用のほうは対象に対する主観的な気持ちを表現している。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android