昇華熱(読み)ショウカネツ

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精選版 日本国語大辞典 「昇華熱」の意味・読み・例文・類語

しょうか‐ねつショウクヮ‥【昇華熱】

  1. 〘 名詞 〙 昇華に伴って吸収また放出する熱量。ふつう物質一グラムまたは一モルについての熱量で表わす。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「昇華熱」の解説

昇華熱
ショウカネツ
heat of sublimation

固体が直接気化するとき吸収する熱.熱力学第一法則により,ある温度における固体の昇華熱は,同じ温度における同じ物質の融解熱蒸発熱の和に等しい.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の昇華熱の言及

【昇華】より

…気相の圧力がこの昇華圧より低い間,固相は昇華をし続ける。昇華は一次相転移であり,昇華の間,温度は一定に保たれ,固化の場合は潜熱の放出,気化の場合は潜熱の吸収が起こる(この熱を昇華熱と呼ぶ)。したがって昇華現象を利用すると,物質をぬらすことなく冷却できる(これを無湿冷却という)。…

※「昇華熱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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