普及版 字通 「昊」の読み・字形・画数・意味
昊
人名用漢字 8画
(異体字)
9画
[字訓] そら
[説文解字]
[金文]
[その他]
[字形] 形声
正字はに作り、(こう)声。〔説文〕十下に「春を天と爲す。元气たるなり」とし、また「日に從ふ。は亦聲なり」という。〔爾雅、釈天〕に夏の天、また〔淮南子、天文訓〕に西方を天(こうてん)とするが、四季方位に拘わらず、天の大号とみてよい。昊に明・白の意がある。はおそらく皋の異文で、獣屍の暴露(ばくろ)する象。その皋白をという。〔礼記、月令〕「其のは大(たいかう)」の〔釈文〕に、字をまた昊に作る。〔詩、周頌〕に〔昊天有成命〕の一があり、皇天の意に用いる。字はまた・(皓)に作る。
[訓義]
1. そら、明らかなそら、すみとおるそら。
2. 大きい、さかん。
3. 皇と通じ、昊天は皇天。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕昊 ヒロシ・ハル・ハレ・オホイナリ・ハルカナリ
[語系]
昊(皋)・・杲kは同声。は〔説文〕十下に「大白澤なり」とあって、おそらく昊と同字。杲六上は「なり」とあって、日の明らかなる意。にkとhuの二音があり、huも同じ語であろう。みな皋白の意をもつ字である。
[熟語]
昊穹▶・昊空▶・昊昊▶・昊蒼▶・昊天▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報