昌明寺村(読み)しようみようじむら

日本歴史地名大系 「昌明寺村」の解説

昌明寺村
しようみようじむら

[現在地名]えびの市昌明寺

水流つる村の北にあり、東は加久藤かくとう川北かわきた村。北は矢岳やたけ山へと連なる。ノ川が南東へ流下し、川内せんだい川へ入る。内竪の松尾うちたてのまつお城跡から北へ向かい、観音寺―昌明寺―吉田よしだ温泉を通り、さらに北進して矢岳山東側を通って肥後国大畑おこば(現熊本県人吉市)へ抜ける矢岳越があったといわれ、途中の吉田温泉の少し北に吉田番所があった(えびの市史)。江戸時代には吉田郷に属した。村名は曹洞宗昌明寺があることに由来すると考えられる。慶長一九年(一六一四)の川上久好・頴娃久政連署知行目録(喜入肝付家文書)に「真幸吉田之内 正明寺」とみえ、同所四三〇石余などが肝付長三郎(兼武)に宛行われた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android