改訂新版 世界大百科事典 「明治神宮大会」の意味・わかりやすい解説
明治神宮大会 (めいじじんぐうたいかい)
1924年から43年までの20年間,東京の明治神宮外苑競技場を主会場として毎年あるいは1年おきに開催された国家的な総合体育大会。第1回大会は,10月30日から5日間,参加選手3144人によって開催された。ただし名称は最初の〈明治神宮競技大会〉を,1926年の第3回大会に〈明治神宮体育大会〉と改称し,さらに39年の第10回大会からは〈明治神宮国民体育大会〉,末期の42年第13回大会および43年の第14回大会は〈明治神宮国民錬成大会〉と改称した。また大会の名称変更のたびに主催者も当初の内務省から1926年9月に設立した民間団体,明治神宮体育会にいったん移り,再び社会体育を所管する厚生省へと変遷した。実施競技は第1回大会では15競技,その後国防競技など約20競技が加えられ,参加者はこれらの競技団体の組織を通じて,朝鮮,台湾,樺太,中国関東州を含む当時の日本の全領域から選ばれた。
執筆者:杉山 重利
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報