明番(読み)あけばん

精選版 日本国語大辞典 「明番」の意味・読み・例文・類語

あけ‐ばん【明番】

〘名〙
宿直警備などの勤務が終わって退出すること。また、その人。下番(かばん)。下班(かはん)
教令類纂‐初集・四六・元祿一五年(1702)二月一五日「向後御番所明不申様に、詰切当番、明番代り合可相勤候」
② 宿直、警備などの勤務をした翌日休暇
※雑俳・柳多留‐二(1767)「灸すへた子を明け番のひざへのせ」
③ 半夜交替の勤務のうち、夜明け方の勤務。
人情本・清談若緑(19C中)初「今朝其方(そっち)は明番(アケバン)から帰らねえ時伯母さんが来て」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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