教令類纂(読み)きょうれいるいさん

精選版 日本国語大辞典 「教令類纂」の意味・読み・例文・類語

きょうれいるいさんケウレイ‥【教令類纂】

  1. 私撰江戸幕府法令集一種宮崎成身天保一〇年(一八三九)に完成二部からなり、初集(一〇七巻)には慶長一五九六‐一六一五)から正徳五年(一七一五)まで、二集(一二五巻)には享保元年(一七一六)から天明六年(一七八六)までの幕府法がそれぞれ整理収録されている。

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改訂新版 世界大百科事典 「教令類纂」の意味・わかりやすい解説

教令類纂 (きょうれいるいさん)

江戸幕府の法令集。旗本教養の高かった先手頭宮崎成身が職務余暇に編集した法令集で,初集はほぼ慶長期(1596-1615)~1715年(正徳5)。二集は16-86年(享保1-天明6)の幕府法令を集め,1829年(文政12)に完成した。国立国会図書館蔵本では全234巻66冊。成身はこれと並んで《憲法類集》正続編を作り,1787-1854年(天明7-安政1)の法令を集録した。《教令類纂》は官撰の《御触書集成》と並ぶ私撰法令集であるが,後者に収録されていない法令を含み,かつ法令の末尾出典を示していて,学術的労作である。写真版は《内閣文庫所蔵史籍叢刊》21~27巻所収。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「教令類纂」の意味・わかりやすい解説

教令類纂
きょうれいるいさん

民間で編まれた江戸時代の法令集。2集 232巻。編者は宮崎成身。初集と後集に分れ,初集は慶長1 (1596) 年から正徳5 (1715) 年まで 107巻,後集は享保1 (16) 年から天明8 (88) 年までを収録して 125巻。天保 10 (1839) 年完成。

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