明願寺村(読み)みようがんじむら

日本歴史地名大系 「明願寺村」の解説

明願寺村
みようがんじむら

[現在地名]加須市平永ひらなが

北は志多見しだみ村・馬内もうち村、西は下之しもの村。羽生はにゆう領に所属、村内を南・北の二区に分けて呼称していた(風土記稿)。北明願寺は承応二年(一六五三)下之村より分村したという(川島家文書)。寛永九年(一六三二)の年貢割付状(松村家文書)によると、明願寺村は上田一町五反余・中田一町九反余・下田二町五反余、上畠二反余・中畠一町四反余・下畠一町八反余、屋敷九反余、ほかに新田として田方九町七反余があった。田園簿によれば田高一六八石余・畑高三四石余、ほかに野銭永一五〇文がある。川越藩領とあるが、寛文四年(一六六四)の河越領郷村高帳にはみえず、国立史料館本元禄郷帳では旗本水野と松平の二家の相給。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android