昔の世(読み)ムカシノヨ

デジタル大辞泉 「昔の世」の意味・読み・例文・類語

むかし‐の‐よ【昔の世】

過去の世。往昔
「おぼろげの―のあたならぬ人は」〈・若菜上〉
生まれる以前の世。前世
「―ゆかしげなり」〈紅葉賀

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「昔の世」の意味・読み・例文・類語

むかし【昔】 の 世(よ)

  1. 過ぎ去った世。過去の世。往昔。
    1. [初出の実例]「おぼろげの、むかしのよの、あだならぬ人は」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜上)
  2. 生まれない前の世。前世。前生。
    1. [初出の実例]「上達部は、皆さるべきかぎりよろこびし給も、この君にひかれ給へるなれば、人の目をもおどろかし、心をもよろこばせ給、むかしの世ゆかしげなり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)紅葉賀)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む