星合村(読み)ほしあいむら

日本歴史地名大系 「星合村」の解説

星合村
ほしあいむら

[現在地名]三雲村星合

雲出くもず川とあお川に挟まれた低地に位置し、森須川もりすがわ村の東にあたる。小字名に西ノ庄や無生垣内むしようがいとの地名があり、中世の荘園開発がうかがわれる。弥生時代以降の遺跡に西ノ庄遺跡がある。鎌倉時代以降星合の浜として多くの歌に詠まれた。

<資料は省略されています>

応永二五年(一四一八)九月の将軍足利義持の伊勢参宮を記した花山院長親の「耕雲紀行」に、

<資料は省略されています>

同三一年一二月の二度目の将軍義持の参宮を記した長親の「室町殿伊勢参宮記」、永享五年(一四三三)三月の将軍足利義教の参宮を記した尭孝の「伊勢紀行」にもみえ、参宮路は安濃津あのつ藤方ふじかた・雲出(現津市)、星合・笠松三渡みわたり(現松阪市)を通っている。「星合系図」によれば永正年中(一五〇四―二一)国司北畠材親の弟頼房が当地に城を構え、星合氏と称したという。以後具種・教房・具泰と続き、元亀三年(一五七二)具泰の大河内おかわち(現松阪市)移転により廃城となった星合城跡は字里中さとなかにある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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