春木・春木上郷(読み)はるき・はるきかみごう

日本歴史地名大系 「春木・春木上郷」の解説

春木・春木上郷
はるき・はるきかみごう

現可児郡御嵩みたけ町から加茂郡八百津やおつ町あたりに比定されるが詳細は不明。文安五年(一四四八)一二月一三日、小泉こいずみ庄下郷住人阿弥陀寺備後鏡円が「ひきう名」を売渡す際の売券(案、大仙寺文書)に添えられた収納給名の坪付日記(案、同文書)に「春木小泉下郷」とみえる。この地は寛正二年(一四六一)一一月晦日の古田信正寄進状案(同文書)に「春木之収納給名」とみえ、不二ふじ(現八百津町大仙寺)へ寄進された。年月日未詳の年貢銭算用状案断簡(同文書)によれば「はる木かミのかう すなふきう」は年貢一〇貫文・夫賃一貫五〇〇文・春段銭七四〇文・秋段銭(ただし不定)七四四文であった。同じく年月日未詳の年貢銭等注文案断簡(同文書)には「はる木上のかう大むろの新さ衛門方」がみえ、大仙だいせん寺が集積した周辺の土地のうちに春木、春木上郷が含まれていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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