暗愁(読み)あんしゅう

精選版 日本国語大辞典 「暗愁」の意味・読み・例文・類語

あん‐しゅう ‥シウ【暗愁】

〘名〙 いい知れぬうれい。そこはかとない、悲しい物思い。
田氏家集(892頃)中・同菅侍郎酔中脱衣贈裴大使「此物呈君縁底事、他時引領暗愁生」
帰省(1890)〈宮崎湖処子〉一「我は再び黙思に沈み他の暗愁に襲はれぬ」 〔顧夐‐浣渓沙・六〕

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デジタル大辞泉 「暗愁」の意味・読み・例文・類語

あん‐しゅう〔‐シウ〕【暗愁】

心を暗くする悲しい物思い。
「―が彼の心を翳って行った」〈梶井・冬の日〉

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