書籍取次(読み)しょせきとりつぎ(その他表記)wholesale bookseller

図書館情報学用語辞典 第5版 「書籍取次」の解説

書籍取次

出版社と書店の間に立つ仲介業.取次,取次店ともいう.通常の流通業界では,問屋と呼ばれている存在のこと.明治中期以降に,大規模な書店から取次が発生し,第二次大戦中は統制会社である日本出版配給株式会社(略称 日配)に統合されたが,戦後は東京出版販売株式会社(現 トーハン)や日本出版販売株式会社(略称 日販),大阪屋などに分割された.その後の高度経済成長時代の出版産業隆盛が,委託販売と定価販売再販制)によりもたらされ,出版物の流通過程を掌握している取次の役割が大きくなっている.なお,取次は書店への再販売が任務であり,読者への直接販売は担当しない.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

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