精選版 日本国語大辞典 「取次」の意味・読み・例文・類語
しゅ‐じ【取次】
- 〘 名詞 〙
- ① 次第に順を追うこと。次々と順を追って進むこと。
- [初出の実例]「梅花先づ郊村に綻びて、〈略〉桜杏梨、二十四番取次に乱開し」(出典:日本風景論(1894)〈志賀重昂〉九)
- ② きままなこと。随意。また、ついでのまま。
- [初出の実例]「白沙路上無二青草一。緩歩何妨二取次行一」(出典:明極楚俊遺稿(14C中か)和喜舟到岸)
- [その他の文献]〔白居易‐病仮中龐少尹攜魚酒相過詩〕
取次の補助注記
②については、「読・南総里見八犬伝‐四」に、「言の後先(しりくち)取次なる」とあり、「取次」にシドロの訓が付けられている。