最新 地学事典 「最古の化石」の解説
さいこのかせき
最古の化石
the oldest fossil
現在知られている地球上最古の化石は,西グリーンランド,イスア表成岩体の泥質片岩に含まれるグラファイトである。このグラファイトは,生物起源に特徴的な炭素同位体組成(δ13CVPDB=−24‰~−12‰)を示すこと,その産状と結晶度から堆積有機物が変成作用によりグラファイト化したものであることなどから,最古の生命活動記録とみなされている。年代はおよそ3,810Ma。また同層の炭酸塩鉱物は,後の時代の炭酸塩岩と同様に,典型的な火山ガスCO2と比較して13Cに富むため,全地球的な生物活動による炭酸固定が当時から行われていた可能性もある。参考文献:Y.Ueno et al.(2002) Geochimica et Cosmochimica Acta,66:1257
執筆者:秋山 雅彦・上野 雄一郎
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

