精選版 日本国語大辞典 「月のゆくへ」の意味・読み・例文・類語 つきのゆくえつきのゆくへ【月のゆくへ】 歴史物語。二巻三冊。荒木田麗女著。明和八年(一七七一)成立。巻一(二冊)は高倉天皇、巻二は安徳天皇時代の史話をとりあげた雅文体の物語。「平家物語」「源平盛衰記」を素材としつつ、和漢の故事・詩歌などを利用して原拠の趣を変えている。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の月のゆくへの言及 【荒木田麗】より …また漢詩,国史をも兼修するかたわら,歴史小説等の創作を手がけた。代表作に三鏡(《大鏡》《増鏡》《水鏡》)の文体になぞらえた《月のゆくへ》,《増鏡》の続編ともいうべき《池の藻屑》,《遊仙窟》の翻案小説《藤の岩屋》等がある。同趣の《野中の清水》は,本居宣長の目に触れ,添削批評を加えられたが,反駁(はんばく)して屈服しなかった。… ※「月のゆくへ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by