月の笠(読み)つきのかさ

精選版 日本国語大辞典 「月の笠」の意味・読み・例文・類語

つき【月】 の=笠(かさ)[=暈(かさ)

  1. 月の周囲に現われるぼんやりとした光の環。巻層雲が月をおおった時、月の光が雲にあたって屈折するために生ずる。降雨前兆といわれる。月暈(げつうん)。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「こよひかくながむるそでのつゆけきは月のかさをやあきとみつらむ〈よみ人しらず〉」(出典:片仮名本後撰(951‐953頃)夏)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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