月の鏡(読み)つきのかがみ

精選版 日本国語大辞典 「月の鏡」の意味・読み・例文・類語

つき【月】 の 鏡(かがみ)

① (その形を鏡とみなしていう) 晴れた空にかかる澄んだ満月。《季・秋》
※相模集(1061頃か)「あまのがはかげみにわたるたなばたのつきのかかみはくもらざらなむ」
② 月をうつした池を鏡に見立てていう語。
※新後拾遺(1383‐84)冬・四九九「久かたの月のかがみとなる水をみがくは冬の氷なりけり〈藤原資季〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「月の鏡」の意味・読み・例文・類語

つき‐の‐かがみ【月の鏡】

晴れわたった空にかかる満月。形を鏡と見立てた語。 秋》
月を映した池の水面を鏡にたとえた語。
久方の―となる水をみがくは冬の氷なりけり」〈新後拾遺・冬〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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