有にもあらず(読み)あるにもあらず

精選版 日本国語大辞典 「有にもあらず」の意味・読み・例文・類語

ある【有】 にも あらず

  1. 存在するかどうか、または、生きているかどうかが、わからないくらいの状態をいう。
  2. 生きているかどうか、わからないくらいはかない。生きがいがない。
    1. [初出の実例]「さりともと思ふらんこそかなしけれあるにもあらぬ身を知らずして」(出典:伊勢物語(10C前)六五)
    2. 「かやうのあそびなどもせで、あるにもあらで過ぐし来にける」(出典:源氏物語(1001‐14頃)椎本)
  3. ( 恥ずかしさや悲しさのために正気を失ったさま ) ここにいるのかどうか、わからないくらいだ。生きている気持もしない。無我夢中だ。
    1. [初出の実例]「からうじて、あるにもあらずいらふ」(出典:落窪物語(10C後)一)
  4. あるかどうかわからない。なんともいいようがない。
    1. [初出の実例]「もしはは木々のあるにもあらぬ山のおく、むもれ木の道しらぬ里にしあらば」(出典:俳諧・父の終焉日記(1801)五月二二日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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