正気(読み)ショウキ

デジタル大辞泉 「正気」の意味・読み・例文・類語

しょう‐き〔シヤウ‐〕【正気】

正常な心。確かな意識。「正気を失う」「正気に返る」「正気沙汰さたとは思えない」
[類語]意識正体人心地人心正常

せい‐き【正気】

天地間に存在するという、物事根本をなす気。
正しい気風・気性
神州の―と申すべき有難き人々なり」〈染崎延房・近世紀聞〉

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精選版 日本国語大辞典 「正気」の意味・読み・例文・類語

せい‐き【正気】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 中国思想でいうところの、広く天地人の間に存在するという、正しくて大きな根本の力。天地の元気。〔春秋演孔図〕
  3. 正しい気風。正しい意気。
    1. [初出の実例]「神州の正気此器に存す」(出典:公議所日誌‐一七・明治二年(1869)五月)

しょう‐きシャウ‥【正気】

  1. 〘 名詞 〙 気が確かなこと。通常の意識。本気。
    1. [初出の実例]「正気(セウキ)の時、やうすを問へばはじめをかたる」(出典浮世草子好色一代男(1682)四)

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普及版 字通 「正気」の読み・字形・画数・意味

【正気】せいき

天地間の正大の気。宋・文天祥〔正気の歌〕詩 天地に正氣り 雜然として形に賦す 下りては則ち河嶽と爲り 上りては則ち日星と爲る 人に于(おい)ては然と曰ひ 沛乎(はいこ)として冥(さうめい)(宇宙の間)に塞がる

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