有に任せる(読み)あるにまかせる

精選版 日本国語大辞典 「有に任せる」の意味・読み・例文・類語

ある【有】 に 任(まか)せる

  1. ある(有)に従う
    1. [初出の実例]「ただ消えせぬほどは、あるにまかせておいらかならんと思ひ果てて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)宿木)
    2. 「あるにまかせよ、あるべきやうに、身の程をしれ」(出典:本朝俚諺(1715)九)
  2. ある(有)に従う
    1. [初出の実例]「楽みしんぞ其中に、あるにまかする安烟草(やすたばこ)、烟管(きせる)おっとり吸付けて」(出典:歌舞伎・矢の根(1729))
  3. (金などが手もとに)ある時には、そのつもりでいる。
    1. [初出の実例]「ある時はあるに任せて過て行け、またなき時はなきに任せて、とよみて送りし返歌に、ある時はあるに任せて過ぎしかど、またなき時はえこそ任せね」(出典:咄本・醒睡笑(1628)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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