有るまじ(読み)あるまじ

精選版 日本国語大辞典 「有るまじ」の意味・読み・例文・類語

ある‐・まじ【有まじ】

  1. 〘 連語 〙 ( ラ変動詞「あり(有)」の連体形に打消推量の助動詞「まじ」の付いたもの。口語では、連体形「あるまじき」が、文章語的に用いられる )
  2. あるはずはない。普通には、そうありそうもない。
    1. [初出の実例]「しまさかにて、人あるじしたり。かならずしもあるまじきわざなり」(出典:土左日記(935頃)承平五年二月一六日)
  3. あるべきでない。当然あってはならない。不都合である。とんでもない。あるまじい。
    1. [初出の実例]「かの人をば兵部卿の宮にさのたまひき。さてはあるまじきことなりと、〈略〉大将さのたまふときく」(出典:宇津保物語(970‐999頃)蔵開上)
    2. 「かかる折にも、あるまじき恥もこそと心づかひして」(出典:源氏物語(1001‐14頃)桐壺)
  4. いられそうもない。生きられそうもない。
    1. [初出の実例]「なほ、この女見では、世にあるまじき心地のしければ」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

[生]1936.2.20. 千葉,臼井プロ野球選手,監督。佐倉第一高等学校から立教大学を経て,1958年に東京読売巨人軍(読売ジャイアンツ)に入団。右投げ右打ちの強打の三塁手として,入団 1年目に本塁...

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