最新 地学事典 「有効封圧」の解説
ゆうこうふうあつ
有効封圧
effective confining pressure
多孔質体である岩石・土・摩擦インターフェイス等の物理的性質の多く(弾性定数,透水率,脆性圧縮破壊強度,脆性摩擦強度,脆性延性遷移の条件等)は,岩石にかかる応力σijの関数f(σij)であるが,間隙流体圧pがあるときは,上記関数でσijを有効応力σij−αpδij(δijはクロネッカーのデルタ)に置き換えたf(σij−αpδij)で記述できる(有効応力の法則)。経験定数αは,破壊強度・摩擦強度に関しては広い条件でほぼ1である。破壊実験ではシールした試料に外部から封圧Pc(=σ3=σ2),内部にpを与えたときの破壊時差応力σ1−σ3を強度として測るため,強度は有効封圧Pc−αpの関数となる(∵差応力の作用はpに影響されない)。同様に,巨視的接触面を押しつける法線応力σnとpを与えたときの滑り時剪断応力として測られる摩擦強度は,有効法線応力σn−αpの関数となる。
執筆者:中谷 正生
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

