最新 地学事典 「摩擦則」の解説
まさつそく
摩擦則
friction low
二物体の接触面が剪断載荷τを受けたとき,これに抵抗する剪断応力が生じる現象が摩擦,その大きさτrを与える法則が摩擦則。断層構成則としてよく使われる。古典的なアモントン–クーロン則は,滑っていない状態ではτr=|τ|だが,τが静摩擦強度Φsと呼ばれるτrの上限値に達すると滑りが起き,τrが動摩擦強度Φdに落ちること,ΦsもΦdも法線応力σに比例することをいっている。その後1978年までにΦsは静的接触時間の対数で増加すること,ΦsからΦdへの弱化は数µmの滑り変位に伴う徐減なこと,Φdは滑り速度Vの対数に僅かに依存すること等,摩擦強度Φの知識が精密化され,1979~83年に成立した速度・状態依存摩擦(RSF)則の面状態変数ϕの発展則に取り入れられた。しかし,RSF則と古典摩擦則の根本的な違いは,RSF則が各瞬間における剪断応力τ−滑り速度V間の双方向的な関係を記述する狭義の構成則になっている点である。現状広く使われているRSF構成則の具体形は,ϕとしてその瞬間の摩擦強度Φを採用すればV=V*exp(
執筆者:中谷 正生
参照項目:摩擦強度
参照項目:速度・状態依存摩擦則
参照項目:断層構成則
参照項目:滑り弱化モデル
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

