有宿(読み)ゆうしゅく

精選版 日本国語大辞典 「有宿」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐しゅくイウ‥【有宿】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 江戸時代人別帳(にんべつちょう)に記載されているもの。人別のあるもの。無宿(むしゅく)に対する語。
    1. [初出の実例]「年々御代官に而、有宿無宿入牢出牢居残之もの有無とも書付」(出典:牧民金鑑‐二〇・公事心得方・嘉永四年(1851)二月)
  3. 江戸時代、宿(やど)預けとなって在宿中の追放者。
    1. [初出の実例]「今般有宿に而重・中・軽追放、江戸拾里四方追放江戸払御仕置申付候もの共をも、蝦夷地御用筋人足に被差遣候」(出典:徳川禁令考‐後集・第四・巻三六・文久二年(1862)八月)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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