人別帳(読み)にんべつちょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

人別帳
にんべつちょう

江戸時代の戸籍の称。戦国時代の諸大名のなかには富国強兵のために人別調を行なったものがあり,江戸幕府も初めは切支丹改のために人別改を行なったが,享保以後は主として人口調査 (ことに農民の移動防止) の目的で町村役人に子 (ね) および午 (うま) の年 (6年ごと) に管内の人別帳を作成させた。これは毎年作成させる宗門改帳とは目的も内容も異なるものであるが,のちには両者は混同されて,宗門人別帳などと呼ばれたこともある。

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大辞林 第三版の解説

にんべつちょう【人別帳】

江戸時代の人別改のための帳簿。

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精選版 日本国語大辞典の解説

にんべつ‐ちょう ‥チャウ【人別帳】

〘名〙
江戸時代、人別改の帳簿。初期の人別改は家族の外、家畜類、家屋の大小まで書き上げたが、享保一一年(一七二六)以後は、人口だけに限られた。→人別改
※御触書寛保集成‐二四・正徳六年(1716)四月「人別帳并宗門改にもれ候ものを所に差置候事」
② 歌舞伎で役人替名を記した表の異称。口上言いが、これを三方にのせて舞台に現われ、読みあげた。
雑俳・柳多留‐一〇七(1829)「木を入て人別帳をよみ上」

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世界大百科事典内の人別帳の言及

【家出】より

…大坂心斎橋近くの菊屋町で,1835年(天保6)の住民127戸のうち,転出は29戸,うち家族全員の家出は4戸,単身の家出が1人である。家出がみられた場合,30日後に家族または町名主などから届出が出されて人別帳から除かれることになる。もっとも何年かたって立帰りとなって,ふたたび帳付けされる事例もみられる。…

※「人別帳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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