有知無知三十里(読み)ユウチムチサンジュウリ

デジタル大辞泉 「有知無知三十里」の意味・読み・例文・類語

有知ゆうち無知むち三十里さんじゅうり

《「世説新語」捷悟から》知恵のある者とない者との差がはなはだしいことのたとえ。魏の曹操と楊修が曹娥の碑のそばを通ったとき、碑文意味を、楊修はすぐ理解したが、曹操は30里行った後にやっとわかったという故事による。

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精選版 日本国語大辞典 「有知無知三十里」の意味・読み・例文・類語

ゆうち【有知】 無知(むち)三十里(さんじゅうり)

  1. ( 中国、後漢末に、魏の曹操が楊修とともに曹娥の碑のそばを通ったとき、碑の背に記された「黄絹幼婦外孫韲臼」の八字の意を、楊修はすぐに悟ったが、曹操はそれから三〇里行った後にやっと解き、自分の才は卿に三〇里及ばないといったという「世説新語‐捷悟」に見える故事から ) 知恵のある者と知恵のない者との差のはなはだしいことをたとえていった語。

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