有間川村(読み)ありまがわむら

日本歴史地名大系 「有間川村」の解説

有間川村
ありまがわむら

[現在地名]上越市有間川

長浜ながはま村の西方、有間川の河口集落。「頸城郡誌稿」は同川について「又桑取川ト云、重倉山・西河内・東河内谿間ヨリ流出シテ高住村ニ至テ合流シテ、有間川駅ノ東端ニテ海ニ入ル、巾十二三間ヨリ十六七間ニ至ル川長三里余アリ」と記す。

北陸道が通り近世には駅が置かれていたが(延宝七年越州四郡高帳ほか)、長浜駅との間に難所追立おつたてがあり、「頸城郡誌稿」は「秋冬激波ノ日ハ通行成難シ。寛延四未年四月廿五日大地震ニ崩レテ現今ハ山路トナル」と記す。長享二年(一四八八)当地を訪れた万里集九は、「梅花無尽蔵」に「仲冬十又六、又風雪之中、去越府而赴有間河、途中有夷崎等嶮難、太半傍海而行也」と記している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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