20世紀日本人名事典 「有馬三斗枝」の解説
有馬 三斗枝
アリマ サトエ
大正・昭和期の洋画家
- 生年
- 明治26(1893)年5月20日
- 没年
- 昭和53(1978)年2月25日
- 出生地
- 鹿児島市
- 学歴〔年〕
- 鹿児島県立第一高女中退
- 経歴
- 三宅克己の水彩画を見て画家を志し、明治44年頃上京。岡田三郎助に師事し、その主宰する本郷絵画研究所に学ぶ。大正3年第8回文展に初入選、以後帝展、新文展、日展などに出品。15年第7回帝展に「花壺」を出品し女流洋画家として初の特選となり、翌年同展無鑑査となる。昭和3年第9回帝展で「窓ぎわ」が再度特選。赤洵社展、本郷絵画展、春台展に出品する他、光風会展にもたびたび出品し、21年同会会員となる。日展審査員、参与もつとめた。初期には穏やかな画風で少女像を多く描いたが、晩年は明るい色彩で花や静物を描いた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報