日本歴史地名大系 「望西郡」の解説 望西郡もうさいぐん 千葉県:上総国望西郡中世の郡名。史料上郡名を確認できないが、「和名抄」に記す望陀(もうだ)郡が東西に分割して成立したと考えられ、中世史料に望東(もうとう)郡がみえるから、望西郡もあったと想定される。長門本「平家物語」巻一一によれば、源頼朝の挙兵に呼応した上総介広常が上総の軍勢を催したとき、「望西」の武士も参陣しており、「源平盛衰記」巻二二では同様の記事に「まう西」とある。郡域は定かでないが、中世の菅生(すごう)庄(現木更津市)の庄域がほぼこれに重なると考えられる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by