朝曇(読み)あさぐもり

精選版 日本国語大辞典 「朝曇」の意味・読み・例文・類語

あさ‐ぐもり【朝曇】

〘名〙
朝方、空が曇ること。
万葉(8C後)二・一八八「旦覆(あさぐもり)日の入りゆけばみ立たしの島に下りゐて嘆きつるかも」
② 特に、夏の朝、靄(もや)が立ちこめて曇ったような空模様になること。《季・夏》
葛飾(1930)〈水原秋桜子〉「葭切(よしきり)のをちの鋭声(とごゑ)や朝ぐもり」

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デジタル大辞泉 「朝曇」の意味・読み・例文・類語

あさ‐ぐもり【朝曇(り)】

朝方、空が曇ること。
暑さのきびしくなる日の朝、もやなどがこめて空が曇っているように見えること。 夏》「―墓前の土のうるほひぬ/蛇笏

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