木之子村(読み)きのこむら

日本歴史地名大系 「木之子村」の解説

木之子村
きのこむら

[現在地名]井原市木之子町

東江原ひがしえばら村の南西にあり、東は走出はしりで(現笠岡市)。北辺を小田おだ川が東流する。西郷にしごう山手やまて地区からは弥生式土器が出土。古代県主あがた(和名抄)に含まれていたとする説もある。

慶長一〇年(一六〇五)には当村のうち一五石が鴨方かもがた(現浅口郡鴨方町)長川ちようせん寺に寄進されている(「小堀政一奉書」黄薇古簡集)。元和三年(一六一七)の徳川秀忠朱印状(記録御用所本古文書)に「木子村四百石」とみえ、宇喜多秀家家臣の楢村孫兵衛尉(監物)に与えられている。寛永備中国絵図では幕府領(四〇二石余)・旗本高山盛勝領(一千石)・長川寺領(一五石)の相給。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報