有道村(読み)うとうむら

日本歴史地名大系 「有道村」の解説

有道村
うとうむら

[現在地名]久々野町有道

北から東にかけて高屹たかたわ(一三〇三・一メートル)黒手くろて(一三一六・五メートル)栃尾とちお(一三五一・四メートル)が連なり、南は六郎洞ろくろうぼら山から大坊おおぼう山の山地に囲まれる。有道ありみちなる落武者が開いた村と伝える(斐太後風土記)。南の阿多粕あたがす村から奥有道おくうとうに至り、大坊谷を遡上して秋神あきがみ(現朝日村)に向かう古道があり、信州への近道として賑ったという。元禄飛騨国検地反歩帳に村名がみえ、高五石余・畑四町三反余。「飛騨国中案内」によれば免は二割三分五毛、家数一一、百姓と寺一。天明八年(一七八八)の田二斗余・畑一五石余、うち新田高四石余、反別田七畝余・畑七町九反余、家数一一・人数九六、牛一二(村明細帳)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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