木村 忠衛(2代目)(読み)キムラ タダエ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「木村 忠衛(2代目)」の解説

木村 忠衛(2代目)
キムラ タダエ


職業
浪曲師

本名
広橋 宗二

別名
前名=木村 駒衛

生年月日
大正7年 5月12日

出生地
栃木県県 小山市

経歴
幼年の頃から春日亭清嬌の「親浪会」に出入りしていたが、高等小学校卒業後上京して帽子屋につとめる。その後昭和11年10月、18歳で初代木村忠衛に入門。2ヶ月後、駒衛の名で九州八幡枝光のニコニコ館で初舞台を踏む。14年故郷の小山劇場で看板披露。その後、2代目木村重松に可愛がられ出方として一座する。19年8月静岡巡業中に応召され海軍入隊。21年10月品川座で2代目忠衛を襲名。50年忠衛襲名30周年記念公演を浅草木馬亭で開催。長年寄席で叩き上げた芸力は見事で、「豊川利生記」「日蓮記」「天保六花撰」など単発物でも旧談・新談何でもこなす演題の広さには定評があった。芸界では珍しい実直な人柄であった。初めてのレコードに「柳生一代」(37年)がある。

没年月日
昭和58年 8月25日 (1983年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android