本多謙三(読み)ホンダ ケンゾウ

20世紀日本人名事典 「本多謙三」の解説

本多 謙三
ホンダ ケンゾウ

大正・昭和期の哲学者 東京商科大学教授。



生年
明治31(1898)年11月30日

没年
昭和13(1938)年3月7日

出生地
兵庫県神戸市

学歴〔年〕
東京商科大学本科〔大正13年〕卒

経歴
師・左右田喜一郎の創設した横浜社会問題研究所に関係したのち、大正14年東京商大の大学予科および専門部講師となり論理学を講じる。昭和4年同大学教授に就任。この頃から雑誌「新興科学の旗の下に」で三木清羽仁五郎、林達夫らとともに、マルクス主義にもとづく理論活動を展開。7年発足した唯物論研究会の有力なメンバーでもあった。10年退会。著書に「実存哲学と唯物弁証法」「論理学通説」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の本多謙三の言及

【経済哲学】より

…またソシオ・エコノミックスといわれる研究も,経済行為の象徴論的解釈をめざすものであり,主観主義の経済哲学と深い関係をもちつつある。また,日本における左右田喜一郎(そうだきいちろう),杉村広蔵,本多謙三らによる経済哲学の試みも,この範疇(はんちゆう)と考えられる。 近代経済学が哲学とふれあう第2の局面は,いわゆる社会的厚生の問題をめぐってである。…

※「本多謙三」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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