20世紀日本人名事典 「本山茂貞」の解説
本山 茂貞
モトヤマ シゲサダ
大正・昭和期の労働運動家
- 生年
- 明治35(1902)年11月27日
- 没年
- 昭和53(1978)年2月27日
- 出生地
- 大阪府大阪市此花区
- 学歴〔年〕
- 商業学校卒
- 経歴
- 株屋店員、鉄工所職工、新劇団員と仕事を変え、この間アナキズムに近づく。大正10年岡山に戻り「岡山労働新聞」を創刊したが、筆禍事件に問われ懲役2年執行猶予5年となる。その後ボル派に転じ、同年大阪へ戻り、大阪メッキ工組合を結成、同組合は12年総同盟に加盟、大阪合同労働組合となった。昭和4年総同盟大阪連合会左派の定期的会合を開き、本部批判を強め、同年除名される。後、全国同盟で活躍し、5年共産党に入党し東京に移る。7年共産党を除名され、8年大阪に戻って関西製氷従業員組合書記となり、のち商売を経て、19年松下造船で働き、戦後松下電器で労組結成に参加した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報