日本歴史地名大系 「本藩秘典」の解説
本藩秘典
ほんぱんひてん
四巻四冊(義・礼・智・信)
原本 高鍋町歴史総合資料館
構成 義巻(新納代官目安・野別府代官目安・蚊口代官目安・町奉行目安・普請方目安)、礼巻(美々津番代・代官目安、美々津蔵方目安・御船奉行目安・諸県代官目安・奥都合目安・御雑用金方目安・御浮物方目安、小丸・川南道方目安、小丸・川南井手方目安、川除方目安・反銀方目安、小丸・川北道方目安、小丸・川北井手方目安、牛馬方目安)、智巻(萩原蔵方目安・瀬口方目安、御鷹・御猟方目安、楮方・植木方目安、掃除方目安・年賦方目安・高鍋町御仮屋番渡り目安・竹方目安・茶道方目安・足軽小頭目安・御手廻り小頭目安・蚊口津口番条目・美々津津口番条目・美々津商売之諸色津口運上定・蚊口浦津口改運上目安、掃除方・木挽方目安)、信巻(御台所目安・細工方目安・御厩方目安、新・古山奉行目安、大坂留守居・蔵役目安)
解説 高鍋藩の法令集。五常の徳目を巻の名称としているので仁の巻があったと思われるが、今は伝わらない。条目・目安の成立がいつであるかは明らかでないが、寛政三年の高鍋藩法令更帳(町立高鍋図書館蔵)の奥書に高鍋諸役条目大坂美々津諸県附七一冊・同目安三四冊など計一三四冊が挙げられ、「寛政元年己酉六月十四日藩中法令条目等更帳之命ヲ蒙リ」「同三年辛亥正月廿四日成」と記されているので、寛政三年に成立したとも思われる。
活字本 「宮崎県史」史料編近世4(抄出)
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報