本郷庄(読み)ほんごうのしよう

日本歴史地名大系 「本郷庄」の解説

本郷庄
ほんごうのしよう

木来きごろ(木頃)庄とも木来こころ庄ともいい、藤井ふじい川上・中流域を荘域とする。本来は木来本郷庄と称したと推定され、建武三年(一三三六)五月二〇日付足利尊氏袖判宛行状(「福山志料」所収)に「備後国本郷庄木梨庄」とみえ、杉原彦太郎信平が勲功の賞として本郷庄地頭職を与えられている。のち杉原氏の被官石原氏が勢力を張り、杉原氏とも戦っているが、石原氏は中野なかの村からふか(現三原市)本拠を移して杉原氏の勢力下に入り、当庄も杉原氏の本拠木梨きなし庄に包含されていく。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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