日本大百科全書(ニッポニカ) 「御調」の意味・わかりやすい解説
御調
みつぎ
広島県東部、御調郡にあった旧町名(御調町(ちょう))。現在は尾道市(おのみちし)の北部を占める地域。旧御調町は1955年(昭和30)市(いち)、菅野(すがの)、上川辺(かみかわべ)、河内(かわち)、今津野(いまつの)、奥の6村と諸田(もろた)村の一部が合併して町制施行。2005年(平成17)尾道市に編入。国道184号、486号が通じる。中心の市は御調川沿いの東西路と、尾道から山陰地方へ至る出雲(いずも)街道(国道184号)の交点にあり、市場町として発達した。農林業が主で、御調米・野菜・果樹栽培や御調牛の飼育、養鶏などを行い、尾道市の市街地や三原市への通勤者も多い。照源寺の木造涅槃(ねはん)仏は国指定重要文化財。高(たか)御調八幡(はちまん)神社の豊年踊・雨乞(ご)い踊の「みあがりおどり」は県指定無形民俗文化財。
[北川建次]
『『御調町史』(1988・御調町)』