朽残る(読み)クチノコル

デジタル大辞泉 「朽残る」の意味・読み・例文・類語

くち‐のこ・る【朽(ち)残る】

[動ラ五(四)]
朽ちかかったまま残る。朽ちたまま残る。「―・った老杉ろうさんの幹」
朽ちないで残る。
「―・る野田入江のひとつ橋心細くも身ぞりにける」〈夫木・二一〉

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精選版 日本国語大辞典 「朽残る」の意味・読み・例文・類語

くち‐のこ・る【朽残】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙
  2. 朽ちかかって生き残る。また、枯れかかって残る。
    1. [初出の実例]「くちのこる桜を見ても忍ぶ哉荒れにし宮の古の春」(出典:仏道の記(1266‐69頃))
  3. 腐らないで残る。
    1. [初出の実例]「現に一巻くちのこれり」(出典:法華修法一百座聞書抄(1110)六月二六日)

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