李洙墉(読み)りすよん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「李洙墉」の意味・わかりやすい解説

李洙墉
りすよん
(1940― )

北朝鮮朝鮮民主主義人民共和国)の政治家、外交官。李秀勇と表記されることもある。1988年から李徹(リチョル)(李哲)の通名で長らく駐スイス大使を務めていた際に、スイス留学中の金正恩(キムジョンウン)、金与正(キムヨジョン)の留学生活を支えたといわれている。金正日(キムジョンイル)の金庫番として知られた。2011年に合営投資委員会委員長、2012年朝鮮労働党中央委員会副部長を経て、2014年4月に外相。2016年5月の第7回党大会で党中央委員会副委員長に就任した。党国際部長や国務委員も兼務。2017年4月には19年ぶりに復活した最高人民会議外交委員会の委員長に就任した。

[礒﨑敦仁 2020年2月17日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android