通名(読み)とおりな

精選版 日本国語大辞典 「通名」の意味・読み・例文・類語

とおり‐な とほり‥【通名】

〘名〙
世間に通じて知られている名。世間一般に通用する名。通称
洒落本・北華通情(1794)「丸伊の小いとをふじゑが釈迦の十といふた時には、とをり名になって」
一家主人などが先祖代々受け継いで用いている名。
※浄瑠璃・平仮名盛衰記(1739)三「松右衛門といふ通り名は養ひ聟に譲やる」
遊女屋で、その家の遊女に代々名乗らせる名。
※洒落本・古契三娼(1787)「爰のうちの通り名をついでおしょくとなりしが」
④ 下女や下男に付ける通称。
※俳諧・俳諧勧進牒(1691)上「藪入に通り名付る女かな〈岩翁〉」

つう‐めい【通名】

〘名〙
① 世間一般に通じる名称。通称。とおりな。
② 共通して使われる名称。
※古活字本毛詩抄(17C前)一「妃は則上下の通名なり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「通名」の意味・読み・例文・類語

つう‐めい【通名】

(戸籍上の名前本名などに対し)世間に通じる名前・名称。通称。通り名。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「通名」の読み・字形・画数・意味

【通名】つうめい

通刺

字通「通」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android