材料加工(読み)ざいりょうかこう(その他表記)material processing

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「材料加工」の意味・わかりやすい解説

材料加工
ざいりょうかこう
material processing

材料が最終製品に組込まれて実用に供せられるために,必要な形状寸法に成型すること。材料加工の方法には,塑性加工,切削加工,溶接加工などがある。加工に際しては,材料に対し,各種の性質が要求される。金属材料に要求される性質には,熱間塑性加工性,冷間塑性加工性,成型性,溶融性,接合性などがある。プラスチックセラミックスにおいても,金属材料と同様な加工法が施される場合には,金属材料と同じ性質が要求されることが多い。しかし材料が異なると,同じ用語でも内容・方法などが異なる場合がある。金属材料で成型加工といえば,固体の状態にある金属材料を曲加工,プレス加工などによって所要の形状に塑性加工することを意味する。したがって成型性は,割れを生じることなく,所要の形状に成型できる程度と定義されている。セラミックスにおける成型性とは,焼結する前のセラミックス原料で形を正確に作ることができる,すなわち原料粉末を型に入れて圧縮成型できることを意味する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む